物事の見方や深い考察を養うためには、様々なアプローチによって、
脳を使うことが有効です。
ビジネスシーンで役立つ頭をフル活用させる9つの思考方法をご紹介します。
ビジュアル化する
頭の中の要素を図に書き出そう
物事を頭の中でうまく整理できない場合は、ビジュアル化するのが一番です。
頭の中にある要素を書き出して、図にする作業=マッピングを行いましょう。
仕事の優先順位などは、縦横の対立軸を表にするマトリックス図がおススメです。
特に複数の人間が関わるプロジェクトでは、
メンバー全員に共通の認識を持たせる必要があるため、
こうした図解で視覚化するのは絶大な効果を発揮します。
時間軸と空間軸で表す
物事の推移をシンプルに整理しよう
何かが起こった時、私達はまず『いつ?』『どこで?』と問います。
時間と空間は、人が物事を理解する最初の一歩であり、
あらゆる物事は時間と空間によって特定可能だからです。
何かを考える際には、『いつ』『どこで』をセットにして、
時間と空間のグラフを頭に描くようにしましょう。
物事の位置関係が整理されやすくなり、物事の本質を考えるうえで役立ちます。
記号化して考える
全体像を把握して比べよう
社会現象、人間関係といった複雑な現象を理解するためには、
記号化して考えるのが有効です。
『Xタイプの人はYタイプの商品をZのパターンで求める』のように、
固有名詞を排除して、あたかも数学の公式のように記号で考えることで、
どんな現象もシンプルになり、全体像を把握しやすくなります。
企画を練ったり、プレゼンテーションの流れを整理する際などにも有効です。
帰納法と演繹法で考える
『原理⇒事象』『事象⇒原理』で考えよう
『誰にどのような方法でアプローチすれば売れるだろうか』など、
ビジネスの場で物事を推論する際には、哲学や数学の世界で使われる
帰納法と演繹法の両方を意識しましょう。
前者は、個々の事例をまとめることで、一般法則を導き出す方法です。
後者は、一般法則から物事を派生させて、個別の事実を導く方法です。
2つの方向から物事を見ることで、効率よく結論に到達できます。
右か左かで考える
対極する考え方で分ける
新しいプロジェクトを始める際には、メンバーの人選がとても大切です。
それには、周囲の人を『右(保守的で新しいことをするのに後ろ向きな人)』と、
『左(現状維持を嫌う人)』に分けて考えるとベストです。
例えば、革新的なプロジェクトの場合は、
『左寄りな人を中心に集めつつ、ブレーキ役として右寄りの人を1人入れる』
といったバランスにすることで、適切な判断を下しやすくなります。
一元論・二元論・多元論のどれかを意識
物事を捉える視点を変えよう
思考の整理には、物事をいくつの世界に分けて理解するかを意識することも有効です。
基本的には、
- 一元論:1つの世界しかないと考える。目の前のものを一括りにして扱う
- 二元論:2種類に分けて考える
- 多元論:3種類以上に分けて考える
という3つの考え方があります。
自分が今直面している物事がこの3つのうちどれに当たるのかを、
まず考える癖をつけましょう。
ゼロサム方式で考える
何かが増えれば、何かが減る
思考を深めるために、是非身につけたいのがゼロサムの視点です。
1日の時間(24時間)に代表されるように、全体のパイが一定のものの場合、
何かが減った場合は、別の何かを必ず増えているはず。
両者の関係性に目を向けて、意義を見出すようにすることで、
増えた、減ったといった目の前の現象に一喜一憂することもなくなり、
量より中身に目を向けられるようになります。
上部・下部構造の2段階で物事を捉える
制度や思想の土台を考えよう
物事を上部構造と下部構造の2段階で捉えるようにすると、
より深く考えることができるようになります。
特に大切なのは下部構造で、これは思考の土台になります。
自分の中でしっかりとした下部構造を確立しておくことで、
上部構造に当たる個々の行動や思考は、
それらを形作った下部構造に照らして見ればOKです。
本質を一言で言う訓練をする
論理的に説明し、一言を際立たせよう
限られた時間で相手を説得するためには、
必要なことを一言でさっと表現できることが大切です。
そのためには、普段から1つの問題に絶え間ない問いを繰り返すという、
哲学の思考プロセスを身につけておきましょう。
なぜ。を繰り返して徐々に核心に迫ることで、余分な虚飾が取り除かれて、
本質に到達しやすくなります。プレゼンテーションの場でも役立ちます。
人生は変えられる!
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